先日(9月25日)とある方と初対局をしました。お名前はB氏としましょう。

B氏は前の記事でお伝えした方で、私と同じ日に同じ先生から囲碁を学んだ方で、いまだ囲碁がわからないと言われている方です。

 

なのでB氏にとって私との対局が先生以外では初の対人での対局でした。

 

そもそも、B氏がみんなの囲碁などのアプリで対局をしているのかどうかさえ知りません。

ちなみに、私たちが囲碁を習っているところは、基本的に週1回なのですが、たまにお休みもあり必ず毎週できるわけではないものの、私は今のところ皆勤賞です。ところが、B氏は半分くらいしか来られていません。

つまり、B氏は習った回数は私の半分ほど、対人での対局経験も無し。その上、B氏が言われるように本当に「囲碁はわからない」ならば、いくらど素人の私でも私が楽勝のはずです。

そこで、今回は私が白番で対局することとなりました。

B氏との初対局

序盤戦の画像です。

いきなり私が間違えて2子を取られてしまいました。

打って手を放す瞬間くらいに間違いに気づいたのですが、そこは「待ったなし」だと思って諦めました。

B氏が本当にわからないなら見過ごす可能性もありますしね。

 

しかし、当然のように取ってきました。やっぱりわかっているじゃないですか!

B氏との対局中盤戦

とは言え、習い始めてからの月日は同じでも私のほうが経験が多い分だけ私のほうが有利に進みました。

B氏との対局も中盤戦へ

最初にミスはしたものの、端のほうはすべて白の陣地にできそうです。・・・・・・と勝手に思っていました。

右上の黒5子は死んでいますし、右下の黒2子もシチョウで死んでいます。

左下の黒4子の塊あたりも取れると思っていました。

 

B氏が「わからない」と言うほどにはB氏はわかっていないわけではなく、勝手にわかったつもりになっていた頃の私よりははるかにわかっていましたが、それでも、大差で勝てそうに思っていました。このあたりまでは。

そして終盤戦へ

そしてB氏との対局は終盤戦へと進んでいきます。

B氏との対局は終盤戦へ

取るつもりだった左下の黒4子の塊は、先生のちょっとした助言でB氏が気付き、それだけでなく白3子取られてしまいました。上の白3子も死にです。

 

いやいや、先生。その助言はずるいですよ。

 

と、言いたいところですが、先生の助言は「Bさん、2子」と言った程度です。

それだけで気付いて的確に打ってくるのですから、B氏はわかっていないことなんてありませんよね。

それに、その程度の手しか打てなかった私の未熟さです。

 

それどころか、たまたま撮影したこの画像の次のB氏の一手で形勢が大きく変わります。

 

B氏はどこに打ったかおわかりでしょうか?

囲碁の強い方はもちろん上の画像を見て瞬時にわかったでしょうが、私はまったく気づきませんでした。

B氏の好手!

B氏のこの日の会心の一手が上の画像の赤い印のところです。

打たれた瞬間に私も気付きました。

なぜ打たれるまで気付かなかったのかわかりませんが、先生いわく「〇〇さん(私のこと)が先に打つと思っていました」とのことですが、いえいえ、知っていてタイミングを間違ったわけでもなく、単純に気付きもしませんでした。

 

これで赤色の印の上にある白3子が死にましたし、白の陣地が大きく減りました。

 

左側が上下に分断されたことに、この一手を打たれてやっと気づいたんですよ。

上下はとっくに切れていますよね。それさえもわかっていなかった私です。(恥)

もうここからは写真を撮る余裕もありませんでした。

 

B氏によれば、この一手に関しては「なんか見えた」のだそうです。

 

結果的にはコミ無しで11目差で私が勝ったわけですが、B氏は負けてもなんかとても楽しそうでした。

あの一手が見えたことも大きかったようですが、「わからない」という状態でも囲碁を楽しめるとわかったことも楽しそうにしていた理由だそうです。

 

いつも「わからない」「難しい」と言って難しい顔をしていたB氏が楽しそうにされている姿を見て、それにかかわることができた私も嬉しかったですし、対局自体私も楽しかったです。

みんなの囲碁は素晴らしい囲碁アプリだとは思いますが、実際に人と対面しての対局はやはりずっと楽しいですね。

私の間違いにお気づきだったでしょうか?

B氏にあの一手を打たれて写真がそれ以上撮れなかったわけですが、この時点で私の間違いにお気づきでしょうか?

 

上級者の方ならば、1枚目から「何をやっているのだか」と呆れていたのではないかと思いますが、実は序盤から既に間違いをしていながら、それに気づかないまま終局を迎えるところだったのです。

ここです。

私のミス、死んでいない黒石

すぐ下の黒5子は死んでいますなんて言っていましたが(そう思っていましたので)、たしかにそこだけ見れば死んでいますが、その上の白の上は私は眼が出来ていませんよね。

ダメ詰めを終え、これで終局かなと思っていたとき、A氏がのぞきに来て、「次はどちらの番ですか?」と言うので、いや、どちらもなにももう終わりでしょうと思いつつ「黒ですよ」と答えると、「じゃ、次に私が打ってもいいですか?」と言うではないですか。

 

B氏もA氏の真意はわかっていなかったようですし、私もわからなかったので「どうぞ」とお願いした時にA氏が打ったのが上の画像の赤い印のところです。

 

あー、そこの白5子取られてしまう!

 

とは思いましたが、流石に私も囲碁を始めて3ヶ月が経ち、ウッテ返しに気付きました。

打たれた黒を取りに行っては、即座にウッテ返しで白6子取られてしまいます。

なので、死んだと思っていた黒5子のほうを取って事なきを得たのですが、

 

もし私がウッテ返しに気付かなかったらどうでしょうか?

 

11目差が一気に逆転して1目差で黒のB氏の勝ちでした。

自分がそこまでB氏に追い詰められていたことにさえ気づかなかったことに驚きましたが、流石にA氏です。

そしてB氏も、結局のところ対局をしてみたら皆勤賞の私とほとんど差がないこともわかってもらえたようです。

 

ということで、

  • 囲碁は完璧にわかる必要はなく、わからないと思っていても対局は楽しめる
  • 私はやはり終盤に弱い(それ以前の問題かも?)

ということがよくわかった対局でした。