2019年10月8日、芝野虎丸八段(今回の勝利で九段になりましたが)が張栩(ちょうう)名人に勝利して史上最年少の十代で名人になりましたね。

恥ずかしながら、このニュースを見るまで私は芝野虎丸八段を知りませんでした。

しかし、仲邑菫ちゃんだけでなくニューヒーローの登場で囲碁が盛り上がりそうで嬉しい限りです。

芝野虎丸八段、十代で史上最年少名人に(棋譜有り)

252手で白番の芝野虎丸八段が中押し勝ちです。

10月8日の芝野虎丸八段の棋譜

今回の芝野虎丸八段の棋譜はまだsgfファイル形式では公開されていませんが、上の画像のある以下のサイトで棋譜を見ることができます。

 

張栩 vs 芝野虎丸 2019-10-08 無料の囲碁の棋譜データベース

 

張栩 vs 芝野虎丸 2019-10-08 無料の囲碁の棋譜データベース

上の画像のようなページですから、下のほうのプレイボタン(右向き黒三角)をクリック(またはタップ)すれば、一手目から順に見ることができます。

ですので、いつものように私が再現することもできるわけですが、252手までの再現は今は少し時間的に無理があり手抜きで他のサイトをご紹介致しました。

芝野虎丸八段の意外な生い立ち

芝野虎丸八段は1999年11月9日生まれの19歳ですから、後1ヶ月遅ければ、十代での名人は逃したわけですね。

実は、私の一番下の息子が2000年生まれで1つ下なので、まるで我が子が勝ったかのように嬉しいです。

 

ニュースを見ていたところ、芝野虎丸八段は父親の影響で囲碁を始めたとのことでしたから「やはり父親もプロ棋士なのか」と思いきや、なんと父親はプロ棋士というわけではなく、漫画「ヒカルの碁」のファンなのだとか。(笑)

 

将棋のプロ棋士よりも、囲碁の世界のほうがプロ棋士さんたちは我が子をプロ棋士にと考えるそうなのですが(仲邑菫ちゃんも父親はプロ棋士ですね)、芝野虎丸八段はその例とは違い、囲碁を始めたのも小学校3年生だそうです。

インタビューでは、嫌々囲碁教室に通っていたと語っていましたので、なんともふつうの子っぽくて親近感がわきました。

しかし、芝野虎丸八段のお兄さん芝野龍之介二段もプロ棋士で兄の話では芝野虎丸八段は今では1日に15時間ほど囲碁をやっているのだそうです。才能もあったのでしょうが、途方もない努力家ですよね。

 

私もその昔、1日16時間労働を強いられたことがありましたが、それによって身体を壊しましたので、芝野虎丸八段は無理をしすぎないようにして欲しいとも思います。

囲碁がブレイクするか?!

仲邑菫ちゃんの話題に続き、今度は芝野虎丸八段の話題で囲碁がブームになりそうな兆しがありますね。

芝野虎丸八段が生まれた2000年頃にヒカルの碁によって一時的に囲碁のブームが起きたようですが、それが今はこの状況ですから、日本棋院をはじめ囲碁界の方々には是非この機会を逃さずに、囲碁をブレイクさせて欲しいです。

 

もっとも、仮にブレイクしなくとも、芝野虎丸八段や中村菫初段のような若い世代が囲碁界で次々と頭角をあらわしてきていますから、少なくとも若い世代にもっと囲碁をやる人が増えてくれると私のような年寄りとしては嬉しいですね。

 

歳をとって、最近つくづく思うんですよ。

日本を良い意味で変えることができるのは政治家でもなんでもなく、次代を担う若い世代だと。

 

その次代の若い世代の人たちが囲碁に興味を持ってくれたら嬉しいですし、私のような年寄りは若い人たちにとって少しでも何らかの手助けができたら本当に嬉しいことだと思う次第です。

 

その意味で、子供たちの教育(囲碁だけではなくて勉強を含めた広い意味での教育)は非常に重要だと思うのですが、少なくとも学校教育は2020年度の学習指導要領の改訂でさらに悪化しそうな気がします。なんとかならないものでしょうか。