囲碁関連のブログやホームページ、書籍などを見ると、「囲碁は難しくない」「囲碁は簡単」「囲碁はとてもシンプル」とか書かれていますが、実際それらを見てわかりましたか?

 

私はまったく理解できませんでした!(キッパリ)

 

まあ、私の頭が悪いだけかもしれませんが、同じように感じている方は私だけではないはず!(と信じつつ)

ところが、そんな私でさえ良い指導者に1回2時間教えて頂いただけで、なんとなくわかったような気になれた時、私が囲碁のルールがわからないと思っていた理由も見えてきたように思います。

なので、私と同じように「囲碁のルールはわからない」とか「囲碁のルールは難しい」と思っていらっしゃる方に囲碁のルールをわかって頂くために囲碁のルールがわからない理由を知っておいて欲しいと思います。

囲碁の自由度の高さが問題!

囲碁はたしかにシンプルかもしれませんが、シンプルだからこそ自由すぎて余計にわからない。

それが私の最初の印象です。

試しに囲碁に見た目がよく似たオセロゲームや、囲碁と並んで人気の高い将棋と比べてみて下さい。

オセロゲーム

オセロの場合、最初にこのように置いてからゲームが始まりますね。

そして相手の色を両側(あるいは上下)ではさんだら相手の色を自分の色に変えられますから、最初にどこに打つのか限られています。

 

次に将棋はどうでしょうか?

将棋

将棋も囲碁と同様にシンプルながら奥の深いゲームだと言われていますが、基本的には必ず上の画像のようにまず駒を置きますよね。

後はお互いに1つずつ駒を進めるだけなので、それぞれの駒の動かし方だけ覚えれば将棋は出来ます。

もちろん、相手の陣地(現在相手の駒が置いてある場所)まで入ったら「成金」となって駒が裏返り動きがプラスされることや二歩は禁止(同じ列に2つの歩兵駒を置いてはいけない)というルールもありますが、これを知らなくても、あるいは上の画像のような最初の並べ方を知らなくても対戦相手が知っていればその場で教えてもらえます。

 

なので、オセロも将棋もルールをほとんど知らなくても、最初にできることが限られているので初心者でもとっつきやすいです。

 

ところが囲碁はどうでしょうか?

手元に黒い石か白い石(黒が先手なので、通常弱い人が黒い石を持ちます)があるだけで、碁盤はこの通りです。

囲碁の碁盤

そうです。何も置いてありません。

 

しかも、ルール上は、石をどこに打っても良いのです!

 

なんて自由な! しかも将棋よりもマス目が多い!
(初心者用に9路盤とか13路、15路の盤もあります。上の画像は一般的な19路盤です)

しかし、人は自由すぎると自由を持て余します。

などと少し名言っぽい名言でもなんでもない当たり前のことを言ってみましたが、要するに自由すぎて何をどうすれば良いかわけがわかりませんよね。

 

だから「まずはルールをしっかり覚えないと」と思ってしまいますが、それが間違いのもとのように思います。

 

実際、私はそう思って若い頃に囲碁の入門書籍を購入して読んでみましたが、さっぱりわかりませんでした。(これも私の頭が悪いだけ? 汗)

さすがに今は少しだけルールもわかって、あのまっさらな何も置いていない囲碁の碁盤のどこに打つべきか、多少はその理由もわかってきましたので、いくらどこへ置いてもいいと言っても「ここは絶対ないだろう」という場所もわかりますが、最初はそれさえもわかりませんでしたからね。

囲碁という言葉にまどわされていた私

囲碁というと碁石を囲むゲームだと思っていました。

昔に囲碁の入門書籍を読んで唯一覚えているのが「四つ目殺し」です。

 

四つ目殺しとは相手の碁石の上下左右の四方向を囲むことで相手の石を取れるというルールです。

 

それを知った私が思ったことは、「な~んだ。オセロの変形判じゃん!」ということ。

それが間違いの始まりでした。

相手の石を囲んでいかにして相手の石を多く取るかというゲームかと思いきや、書籍を読み進めていくとぜんぜん違う様相でどんどんと意味不明になっていくばかり・・・・・・

 

今にしてわかったことは囲碁はたしかにある意味「囲う」ゲームですが、囲碁で言うところの「囲う」という考え方を知ることがまず第一ではないかと思います。

将棋やオセロの知識を一旦リセット!

囲碁のルールがわからないと思われている方は、将棋やオセロの知識を一旦リセットというか考えないほうが良いかもしれません。

将棋は相手の玉を取ることが目的、オセロならさしあたり四隅を取ることが目的となりますし、覚えるルールも少ないため囲碁が余計に難しく感じてしまいます。

 

ですが、実は囲碁もオセロや将棋なみに少ない知識だけでも多少の対局ができるんですよ。

 

ルールのすべてを覚えようと思うから無理があるんです。(まあ、理解できて覚えられる人はいいんですけどね)

私が囲碁を始めた初日、ルールはまだほとんど覚えていませんでしたが、相手が先生で、13路盤という小さな碁盤だったため、知っている限りのルールで先生と対局をさせてもらうことができて、それはそれで楽しかったんですよ。

 

もちろん勝てるはずもないのですが、それでもなんとなくわかってきたことや打てていることが楽しいんですよ。

私の場合は運よく良き指導者に出会えましたが、そうでなくても、ほんの少しのルールを覚えれば今の時代囲碁のアプリでコンピュータ相手に対局ができます。

 

つまり、私と同じような楽しい経験をすることが誰でも可能だということです。

 

なので、まずは最低限のルールだけ知って、後はやりながら楽しみながらなら少しずつでもルールがわかっていくと思います。というか、私はそうしています。

囲碁の入門書籍や囲碁の入門サイトは綺麗にまとまりすぎ

入門書やネット上にいくつかある初心者用の囲碁サイトはルールなどが綺麗にまとまっていますが、まるで学校の参考書のようで理解したり覚えたりするのが難しいと思います。(少なくとも私には)

 

なので、まずは最低限のルール(私でもすぐに覚えられたくらいのほんの少しのことです)を覚えて実際に対局してみて、楽しんで、それでも負けるからそれは何故かを考えながら新しい知識(ルールや定石など)を増やしていったほうがいいと思います。

そうすれば、きっと「囲碁のルールがわからない」と思われている方も、私と同じように(いえ、私以上に)囲碁を楽しめるようになると思いますよ。

このブログでも、そのための最低限のルール(私が最初に覚えたこと)を記載していますので、是非ご参考になさってください。

 

そして、なんとなくわかってきてから入門書やネット上の初心者用サイトを読めば、今度は体系的にしっかりと理解できると思います。

まずは囲碁のルールはわからなくても大丈夫! わかることだけわかれば囲碁はできますから。