私のようなど素人に「囲碁の初心者はコレをやるべし!」だなんて言われたくないでしょうが、ここで言うコレとは私の考えではなく、囲碁のプロ棋士さんの考えです。
なので、きっと参考になることだと思います。
今回の話は、以前に私が「パチンコのような囲碁」という記事でお伝えしたプロ棋士さんの言葉で「こういうことができるようにならないとパチンコのような囲碁になる」と言われた際の「こういうこと」の内容です。
許可を頂いて、このブログで公開させて頂くことになりました。
「こういうこと」の内容のひとつが詰碁のやり方でした。
そのプロ棋士さんの言われる詰碁のやり方が私にとっては「なるほど!」と凄く納得できる内容だったため、ここでお伝えさせて頂くことにしたわけです。
「内容のひとつが」とお伝えした通り、プロ棋士さんの言われた「こういうこと」というのは実は2つあるのですが、もう1つは難易度が高いですし、やるための材料がないので、今回は詰碁のやり方のみお伝えします。
プロ棋士さんがおすすめする詰碁のやり方
上の画像は私が以前に「詰碁とは?」という記事を書いた際に紹介した将碁友の会の詰碁ですが、この将碁友の会の詰碁は毎日新しい問題に更新されますし、対局形式になっていて非常に便利な詰碁です。
ですが、その便利さに私は甘えていました。
対局形式なので、「たぶんここかな?」と思って打ってみると、はなから間違いならば「残念!」と表示されますが、正解の場合や間違っていても何が間違いなのかを知らせたい時は白が打ってきます。
たとえば以下のような感じですね。
今赤色の+マークのある白石の下に打ったため、白が+マークのある場所に打ってきました。
その際に、私の場合は「そこにきたか。じゃあどうしよう・・・・・・」とまたそこから考えていました。
これがダメだったんですよ!
いきあたりばったりの詰碁で、既にパチンコのような囲碁になってしまっています。
これは詰碁の問題なので間違えてもやり直しが出来ますが、実際の対局では最初の一手を間違うだけでその後はダメになりますし、上の画像のようにたまたま当たったとしたらそれはやはりパチンコやギャンブルと同じでたまたま当たっただけですから。
では、どうしたら良いのか?
ここからがプロ棋士さんの考えです。
以下の画像は上の詰碁の問題の解答です。
ここで書かれている数字は石を打つ順番ですね(将碁友の会の詰碁をやられた方はおわかりですね)。
なので、詰碁をやるには、いきあたりばったりでやるのではなく、打つ前にあらかじめ1、2、3と番号を書いて正解する必要があるということです。
詰碁なので、この順番になることには理論的な根拠があるわけですから。
解答の解説にも記載されていますが、1の黒石を打った場合、白は3の位置には打てません。
なぜなら3の位置に白が打ってしまっては3の位置の白石とその上の白石がアタリになってしまうので、白は2に打つしかないわけです。
そこまであらかじめ読んだ上で、さらに黒石を3の位置に打てばBのところがカケメになると読んで3の位置に黒石を打つべきということです。
このような打ち方ができればもういきあたりばったりではないですね。
そして実践でも間違うことなく相手を追い詰めて白を死にの状態にできます。
こういう打ち方が自然にできるようになれば囲碁の対局において非常に有利ですよね。
だからコレをやるべし! というのがプロ棋士さんの考え方なのです。
つまり、このようにあらかじめ数字で解答を導き出して詰碁で正解かどうか確認をすることで、
- いきあたりばったりにならない
- 2手、3手先を読む力が身につく
- 実際の対局で使える実践的なスキルが身につく
というメリットがあるわけです。
言われてみれば当たり前のことなのかもしれませんが、特に初心者はなかなか難しいですし、そもそもこの方法を思いつきません。
なので、私はコレを教えて頂いてからはこのようにして詰碁をやるようにしています。
ただし、この方法には問題点もある
そのプロ棋士さん曰く、これは大切なやり方ではあっても、囲碁の指導者が詰碁の問題を豊富に作れないことが多いとのこと。それが問題の1つです。
ですが、私が紹介した将碁友の会の詰碁ならば、毎日問題が出題されますから、囲碁の指導者が問題を作ってくれなくても、豊富な問題を解くことが可能ですよね。(その意味でも将碁友の会の詰碁は便利です)
なので、将碁友の会の詰碁を使って是非この詰碁のやり方を実践してみて下さい。これでプロ棋士さんの言われる問題は解決です。
この方法の問題点その2
しかし、この方法はプロ棋士さんは指摘されていませんでしたが、もう1つ重大な問題もあります。
それは初心者にはこの方法は少し難易度が高いということです。(つまり私のようなど素人には真似したくても真似できないことのほうが多いことも問題です)
なので、私もこの問題点を補う方法を考えてみました
ここからはプロ棋士さんのアイデアではなく、あくまでも私の考えではありますが、私は囲碁のど素人ではあっても、実は中学生に勉強を教えることに関しては結構な実績を持っています。
私は学校の教師ではないですし、塾講師などでもありません。
ですが、私が中学生に数学を教えると(この場合はボランティアなのですが)数学が苦手な子であっても短期間で一気に数学の成績が驚くほどにアップします。
なので、その際の数学の教え方(正確に言えば数学の勉強法を指導するのですが)が、今回の2つ目の問題を解決するにピッタリだという確信があるのです。
今回話が少し長くなってしまいましたので、2つ目の問題を解決する方法については後日あらためてお伝えしますが。私はその方法でこの詰碁のやり方をやっていますし、短期間で多少なりとも成果が出てきました。
どのようにして2つ目の問題を解決するのか、次回の記事を楽しみにしていて下さい。
きっとご納得頂ける方法だと自負しておりますので。(なんかちょっと偉そう? 笑)