2019年10月9日のこと、2週間ぶりの囲碁教室があり、3段の方と対局をさせて頂きました。
その方は海外の方ですが日本語は達者で囲碁も先生たちの話では3段よりも実力的にはかなり上だと言うことでした。
なので、当然ハンデを頂き、13路盤で置石4子、しかも、その方は5人を同時に相手にするという5面打ちという離れ業を見せて下さいました。
いや、ほんと凄いものを見ました。
私のようなど素人からある程度の棋力がある人たち5人を相手に同時に対局されているのです。
つまり、対局中はずっと5つの対局がすべて頭の中にあるわけですよね。
たったひとつの対局でも頭がいっぱいいっぱいの私とはけた違いです。(当たり前と言えば当たり前ですけどね)
それだけのハンデをもらっても上の画像の通り、完膚なきまでに叩きされました。
私が唯一取った白石もウッテ返しになる1子です。
今しかないのかもしれない
この日は、対局をして頂き、いろいろなことを教えて頂いたり(たとえば、上の画像で左下の部分がセキになっていますよね。これもヒントをもらって教えて頂いた打ち方でのセキです)アドバイスを頂いたりして非常に有意義な時を過ごさせて頂きました。
そんな中で、ひとつ気になった言葉があるのです。
「是非頑張って初段を目指して下さい。初段になったらもう囲碁が面白くてやめられなくなりますよ」
と、こんなことを言って下さったのです。
え? 私が初段?
いやいやいや、それはあまりに高望みというもの。
ですが、私が気になったのは実は後半です。
初段になったら囲碁の本当の面白さがわかるようになってもうやめられないどころかより一層はまるのでしょうね。
しかし、逆に言えば、
それまでは、囲碁の本当の面白さも理解できないまま飽きて楽しくなくなる可能性もあるわけですよね。
私はまだまだど素人というか、良く言っても初心者レベルです。
それでも囲碁は楽しいと思えて面白いです。
しかし、もし私が上達して本当に初段レベルになってしまったとしたら、その時に感じる楽しさや面白さは今とは違うものになっているのではないでしょうか。
とすれば、私のような素人の段階でも楽しいと感じられるその気持ちを伝えられるのは今しかないのかもしれないと思うわけです。
囲碁の楽しさは言葉では伝わらない
囲碁の楽しさはやってみないとわからないと思っています。
もちろん、囲碁の楽しさを伝えていらっしゃるブログはたくさんありますし、それらのブログを読むと楽しさが伝わってきますが、それはあくまでも私が囲碁を下手なりにもやっているからですよね。
どんな言葉を駆使しても、囲碁を始める前の私のようにルールも知らない興味もない人に囲碁の楽しさは伝わらないと思います。
ですが、囲碁に興味を持たせるだけならば、言葉でできることではないでしょうか。
もちろん「こう言えば誰でも囲碁に興味を持つ」というような殺し文句なんてものはないでしょうけどね。
だとしたら、今のうちに囲碁に興味がない人に何をどのように伝えれば囲碁に多少なりとも興味を持ってくれるのか、それを考えて、今のうちに、今の時点でも楽しいと思えるこの楽しさ(囲碁の真の楽しさではないかもしれませんが)をどうすればより多くの人たちに感じて頂けるかを考えることが必要ではないか。
そう思ったわけです。
囲碁が楽しいと感じたからと言って、すべての人がプロを目指すわけではないことはもちろんのこと、初段になることさえも目指さない場合のほうが圧倒的に多いと思います。
初段くらいになれば囲碁の本当の面白味や深みがわかって本当に楽しいのかもしれませんが、その世界に踏み込めない人たちも多いはずです。
こんなことを言っている私も、いつ囲碁に興味をなくしてやめても不思議ではないわけですよね。
こんな私のようなレベルの低い、初段にもなれない人(とまだ決まったわけではありませんが)は囲碁界にとっては価値はありません。
しかし、そのレベルにならなくても囲碁を楽しめるだけで、子供たちにとっては学校の勉強の学力アップや礼儀作法、人とのコミュニケーション能力のアップなどには十分に役立つと思います。
子供たちだけでなく大人にとっても同じだと思いますが。
だからこそ、素人の今のうちに多くの人々に囲碁の楽しさを伝えられる術を考えておきたいなと思った次第です。
それと同時にこんな年寄りで頭も悪い私に初段を目指せとハッキリと言って下さった方にはとても感謝しています。
私にももしかしたらできるかも(単なる思い込みだけかもしれませんが)と思わせて頂きましたし、実際に段位を取るかどうかは別にしてその実力を目指そうという気持ちも持つことができましたから。
はてさて、私が初段になれるのはいったい何年後(いや何十年後? そんなに生きられる? 笑)なのだろうか?
そもそも、なることができるのだろうか?
それはわかりませんが、初段を目指してこれからも頑張ります。