無料スマホアプリの囲碁ゲームみんなの囲碁は、無料でありながら、これから囲碁を始めようとする方にとって非常に便利なアプリなんです。

 

もう「みんなの囲碁」さえあれば他に何もいらない!

 

なんて言ったらオーバーですが、本当にそう言いたくなるくらいに便利なんですよ。

今回はみんなの囲碁の使い方を解説するにあたり、便利な機能をいくつかご紹介して、その使い方をお伝えしたいと思います。

地合計算

地合計算(じあいけいさん)は囲碁ルール初心者はもちろんのこと囲碁の初心者にとっても結構難しいものです。

囲碁を始めて1ヶ月以上経過しましたが、いまだ私は地合計算がよくわかっていません。

 

先生に教えて頂く日はいまだ誰かと対局後に一緒に数えて頂いているくらいです。(恥)

 

それもみんなの囲碁が最後に勝手に地合計算をしてくれるから、その便利さに頼ってしまっているということもあるのですが(なのでそこは反省すべき点ですし、みんなの囲碁が便利過ぎて困る点でもありますが)、このみんなの囲碁の地合計算の機能は何も対局が終わった時だけ計算してくれるわけではないのです。

 

地合計算は対局中いつでも見ることが可能なのです!

 

これが私のような囲碁ルール初心者と言いますか、ど素人には超便利な機能なのです。

たとえば、以下の画像で、この時点で黒と白はどちらが優勢かわかりますか?

みんなの囲碁のお役立ち機能

黒が優位なのですが、どのくらい優位で、どこが今後のポイントになってくるかはわかりますか?

この画像をハードコピーした頃の私はこの時点で黒(自分)がかなり有利だと思っていました。

 

ところが、対局を終えて、ここまで戻ってみると、実際のこの時の地合計算は以下のような感じです。

地合計算の状況その1

あれ? ほとんど変わりませんよね。(笑)

 

そしてここがポイントなのですが、右上と右下は黒でも白でもないですね。

 

つまり、対局中に地合計算をすれば、今後どこが対局でポイントになってくるかがわかるわけです。

上の画像のような状況であることは初心者と言えるくらいの方々ならば見てわかるもののようですが、私のような囲碁ルール初心者には途中のこういう感覚がまったくわかりませんでした。

 

しかし、今はある程度このような途中経過でポイントとなる部分が感覚的にわかるようになってきたのは、みんなの囲碁のこの途中での地合計算を時々しながら対局をしたからです。

 

途中での地合計算の操作方法は、右上の設定ボタンの左にある「地合計算」という部分をタップするだけです。

すると上の画像のように、どこが現時点で(あくまでも現時点で、です)黒の陣地で、白の陣地はどこで、未確定がどこかがわかるのです。

この状態で、もう1度画面をタップすると以下の画像のように現時点での地合計算の数が表示されます。

囲碁の地合計算の途中経過その2

それでも一応黒が8目優勢なんですね。

 

しかし、この状況もたった一手(1つ石を置いただけ)で大きく変わることもありますから、この途中での感覚的な地合計算は重要なのです。

次に私が黒石をここ(赤色の印のある石)に1つ置いただけですが、地合計算はどうなったと思いますか?

囲碁の対局の一手後

右上が黒の陣地になったと思いますか?

いえいえ。実際は以下の画像の通りです。

囲碁の地合計算の途中経過一手後

どうですか? たったの一手で左下の白の陣地以外がすべて黒の陣地候補になってしまいましたね。

白は11目のままですが、黒の陣地は50目以上あるはずです。

 

これは私のとっては良いことなのですが、当然この逆もありうるわけです。

 

まだ大丈夫と思っていたら白の一手で大きく逆転されることも十分にあるわけですよ。

それを感覚的にわかるようにするためには、はじめのうちはこの地合計算の機能を使ってその感覚をつかむようにすると私にとっては非常に役立ちました。

 

もちろん、上の画像のようにほとんどが黒の陣地になったからと言っても確定ではなく、あくまでもこの時点での地合計算ですから、この後の白の打ち方次第では大きく黒の陣地が減ったり、場合によっては白に逆転されることもあるかもしれないわけです。(上の画像の例では逆転はないと思うのですが、間違えばかなり反撃される可能性はあると思います)

 

なので、みんなの囲碁をやる際には、はじめのうちはこの地合計算を参考にしながら打つと良いと思います。

少なくとも私はこの機能を使うことで今は使わなくてもある程度勝てるようになりました。

ヒントの機能

ヒントの機能は使い方次第で毒にも薬にもなると思いますが便利な機能ではあります。

 

地合計算の左にある電球マークのヒントボタンをタップすれば、次に打つと良い場所を教えてくれる機能ですね。

 

ヒント機能の棋力は相手よりもワンランクくらい上(相手が14級なら13級)のような感じです。

ためしに相手を三段にして自分は第一手目からヒント通りにすべて打ってみたのですが、すべてヒントを使えば仮に相手が三段でも勝てました。

つまり、相手(コンピューター)の棋力がどうであれヒント通りにやれば勝てるのですが、ピンチになってからヒントを使っても限界があることもわかりました。

 

なので、ヒント機能は困った時に使ってみて、それでなぜそこに打つべきなのかを考える材料として使うなら便利で勉強になる機能と言えるでしょう。

そして、少しわかるようになってきたら(わかるようにと言っても私程度で十分なんです)相手を14級にしてヒント通り打っていくと、なぜそう打っていくのかがおおよそ理解できるようになっていきます。

 

なので、「こんな場合はどう打つか?」という勉強のために使うのも良いでしょうね。

 

もちろん最初からすべてヒント通りでもいろんなパターンが学べますが、ある程度打ってからヒントを見ながら、そしてなぜそこに打つのかを理解しながら進めていくのも良いでしょう。

とにかくヒント機能は使い方次第だと思います。

アタリ非表示機能

これは前の記事「現在の囲碁の棋力」で使い方を説明しています。

 

みんなの囲碁に慣れすぎてしまうとアタリと表示されるのが当たり前になってしまって知らぬ間にそれを頼ってしまっているようです。

なので、少し勝てるようになってきたらアタリ表示を消して非表示にして対局してみて下さい。

 

結局のところ誰かと対局することとなったら誰も「アタリ!」なんて言って教えてくれませんからね。

待ったの機能

ヒントボタンの左で上のメニューの真ん中にある「待った」というボタンはタップすると二手前に戻れます。

つまり自分が打った後に白が打って「しまった!」と思った時に「待った」をタップすると別の場所に打てるわけですが、ふつうは囲碁は待ったなしですね。

 

しかし、この待ったの機能を使ってシミュレーションをするのはアリだと思います。

 

コンピューターとの対局の時、二手先、三手先がふつうに読めれば良いのですが、実際は白が思わぬところに打ってくる場合もあります。(つまり自分の読み間違い)

その場合、どこに打つべきかを実際に打ってみてシミュレーションして決めるのも時には良いのではないかと思います。そして自分が「ここ」と決めたら、その上でヒントをタップしてみて答え合わせするのも良いですね。

 

ただし、待ったを何度も繰り返してシミュレーションすると相手(コンピューター)もそれを踏まえて次の手を打ってくることもありますから、ご注意下さいね。まあ、そうされるような場合は実際にヒントを見てみると間違えているものですが。

人対人の対局機能

みんなの囲碁のこの機能も非常に便利な機能です。

みんなの囲碁が自分の碁盤と碁石代わりになるような感じです。

 

私は当初この「人対人」というものをオンラインで誰かと対局する機能だと思っていたのですが違いました。

みんなの囲碁はオンラインアプリではなくネイティブアプリでした。

 

ネイティブアプリというのはネット環境がない場合もスマホにインストールしたプログラム単体で動くアプリのことで、つまり、みんなの囲碁はWi-Fiはもちろん電波が繋がらない場所でも使えるのです。

 

それはすなわち、みんなの囲碁を碁盤代わりにして実際に目の前の人と対局ができるということです。

 

さらに、最後の面倒な地合計算までみんなの囲碁ならばやってくれますね。

実際、素人同士で打つと最終的には碁盤上がぐちゃぐちゃでとちらが勝ったのかわからないくらいになることもあるんですよ。そんなときも、みんなの囲碁ならば自動で計算してくれますから非常に便利です。

 

ただし、誰かと実際に対局する場合は、

  • 途中での地合計算はしないで下さい。(次に打つ人が有利になってしまいますから)
  • ヒント機能は使わないで下さい。(人対人の場合も黒のほうが有利にできているようです)

この2点だけはご注意下さい。

人対人でヒント通りに交互に打ってみたら黒が勝ちました。もしかしたら白が勝つ場合もあるのかもしれませんが、誰かと実際に対局する醍醐味がなくなりますから使わないほうが良いでしょう。

 

アタリ機能は表示するか非表示にするかは話し合って決めれば良いかと思います。

待ったの機能も人と対局する場合は無しがふつうでしょうね。

こうして、碁盤と碁石を買わなくても人との対局も楽しめるのがみんなの囲碁の良いところです。

 

さらに、一人囲碁も可能です。

 

定石を覚える場合など(と言いながら私はまだ覚えていませんが。笑)、書籍や入門ブログなどを見て覚えるだけよりも実際に碁盤の上に碁石を置いてみて覚えたほうが覚えやすいでしょうが、その際にみんなの囲碁を「人対人」のモードにして使えば同じようなことができるわけです。

 

ただし、みんなの囲碁は黒と白を交互に打つことしかできませんから、黒石と白石の個数が違うパターンを作りたい場合は「パス」のボタンを使って石の数を変えれば大丈夫です。

 

どうですか? みんなの囲碁はめちゃくちゃ便利な無料アプリではないでしょうか。

 

これでほぼすべての機能をお伝えしたと思いますが、また新しい使い方を発見したらご報告しますね。

是非みんなの囲碁を上手く使って棋力を上げて下さいね。

私も頑張ります。

 

しまった・・・・・・超長文になってしまいました。二記事に分ければ良かったかな。