囲碁のルールを覚えようと思うと最初にぶつかるのが、その自由さだと前にお伝えしましたね。
この広い碁盤のどこに石を置いてもいいのですから、そこがど素人には逆に厄介です。
以前の説明で以下の画像をお見せして説明しましたので、それならおよそ見当がつきますね。
そうです。端のほうから打っていくのですが、これは碁盤が大きくなっても変わりません。
最初は星に打つのが基本
星と言うのは、最初の大きな碁盤の端のほうにある8つの●の付いたところのことです。
2つ目の画像の小さい9路盤には真ん中にしか●がついていませんが、碁盤の大きさに関係なく真ん中の●は天元(てんげん)と呼ぶそうで星ではありません。(9路盤には星の位置に●が付いていません)
なので、小さな9路盤や13路盤(こちらは●が付いています)も大きな19路盤と考え方は同じで、大きな19路盤で8つある星のうち四隅に近い4つのうちのいずれかに最初の石を打つのが基本です。
なぜ星に打つのが基本なのか?
では、向かって右下の星に黒石を置いてみましょう。
星に石を置いた場合、黒色の線で囲まれた部分を自分の陣地として狙うことになるとともに、赤色の矢印の示すどちらの方へも攻めていきやすいからです。
しかし、ここ星に打つのはあくまでも基本で星から少しズレたところに打つこともあります。
たとえば1つズレたここ(下の画像)。
画像で言えば星の右側に打ってみると狙う陣地が狭くなりますが、その分守りが固くなります。
そして基本的に攻めていくのは赤色の矢印が示す方向です。
こちらに打つことで若干守りが強固になった反面、画像で言うと矢印の無い左側は若干攻めがしにくくなりますね。(碁盤の反対側の端まで1目分遠いから)逆にこちらは弱い分だけ先に攻めておくという考え方もありです。
今度は今の逆を見てみましょう。
この場合は先ほどのまったく逆を考えれば良いわけです。
そして、今までにお見せした3つに関して、守りや攻めについてのいくつもの定石があるのですが、私はまだ定石は覚えていません。
ですが、定石があるということは星に限定することなく3つとも基本だと思えば良いわけですね。
さらに、これももちろん有りです。
上の画像のように石を打った場合は今までのどれよりも守りが強固ですね。
しかし、攻めに関しては赤色の矢印が示すいずれの方へも攻めていける反面、どちらも反対側まで1目分遠くなってしまったので、消極的にしか攻められません。
ですが、9路盤のように小さい碁盤の場合は星の位置と同じ感覚で使える最初の場所です。
この4か所、そして四隅のどこから打っても良いので×4の16か所が最初に打つ場所の候補ということになります。
私はこれだけのことを聞いて後は実践で覚えていくことになりました。
ツケにはハネよ、ハネにはノビよ
定石も何も知らないままなので、相手が近くに石を置いてくるとどう対処したらいいのかわかりません。
その時に教えてもらった言葉が「ツケにはハネよ、ハネにはノビよ」でした。
このことは他の囲碁入門サイトなどでは随分と後から出てくるようですが、私は当初この「ツケにはハネよ、ハネにはノビよ」をその時々に合わせて打っているだけでした。
もちろん相手の石を取ることや自分の石が取られることも意識しますが、その程度でもそれなりに楽しめるんですよ。
なので、近いうちにあえて「ツケにはハネよ、ハネにはノビよ」について説明しますね。