囲碁の初心者にとって手筋も学ばなくてはならない重要なものと言われています。

人によっては詰碁よりも実践的で重要だと言われる方もいらっしゃるほどです。

手筋の攻略法その1

なので私も毎度おなじみの将碁友の会の「たのしい手筋」を時々やっています。

手筋とは?

そもそも、手筋とは何でしょうか。

ウィキペディア(Wikipedia)によれば、

手筋(てすじ)とは囲碁用語の一つで、通常より大きな効果を挙げることのできる着手のことである。多くの場合、平凡な発想では達し得ない、やや意外性を含んだ効果的な手を指すことが多い。

とのことです。

 

まあ、言葉にすると難しいですが、「平凡な発想では達し得ない、やや意外性を含んだ効果的な手」を指すことが多いというくらいですから、私のようなど素人が考えて思い付くようなものではないわけで、だからこそ知って理解して覚える必要があるのでしょうね。

手筋の一例

先ほどもお伝えしたように、私は今のところ手筋は将碁友の会の「たのしい手筋」をやるくらいです。

ですので、そこを見て頂ければいくつもの(毎日10問)例があります。

その一例が先ほどの画像です。

手筋の攻略法その1

これですね。なので、この青色の三角がついている白石を取りたいわけですが、平凡な発想では取れないわけですよ。だから難しいんです。それに「カナメ石」って何?

 

ちなみに、この解答は以下の通りです。

たのしい手筋の解答

9手まであるんですよ。しかも「ゲタ」って何? 「シチョウ」って何? という感じですよね。

 

この手筋に関しても、先日お伝えしたプロ棋士さんの言われる通り、一手ずつ打ちながら考えるのではなくあらかじめこの数字を1から9までさっさと書けてしまうのが理想です。

 

そうなのです。

 

プロ棋士さんの言葉は詰碁に留まらず、手筋でも数字を書くことを奨めていらっしゃるとのことでした。

 

しかし、なかなかそれができません。

手筋の場合(詰碁でもたまにありますが)十数手先まで必要な場合もありますし何らかの技のような打ち方が多いので余計に難しいですね。

手筋の攻略のための手順

理想はわかっていても、簡単にはできませんから、最終的には理想通りできることを目指して少しずつ攻略をしていきます。

私の場合(なので正解かどうかわかりませんが)、詰碁の際にお伝えした通り中学生の数学と同様の手順で理解して攻略することをやっています。(正確に言えばやろうとしています)

まず理解すること

考えてすぐにわかるような簡単な問題もありますが、そういう簡単な問題は別にして、わからない問題はまず理解することに専念しています。

 

少し考えてもわからない場合は(長く考えてもたいていわかりませんし、それほど長く考えていられるほどにはヒマでもありませんから)、詰碁の時と同様に「正解」というボタンを押せば正解が見られますから、それを見て理解をするわけです。

理解をする際に重要なこと

毎日10問を理解してそれを全て覚えて忘れなければそれに越したことはないわけですが、私はもちろんのこと多くの方にとっても難しいでしょう。

 

なので、忘れてしまっても囲碁に関しての考える力(論理的な思考力)を鍛えられるように、より深い確実な理解ができることを目指します。

 

そのためには、囲碁の入門者や初心者の方に説明できるように理解をすることが重要だと思います。

 

これは先に説明をした通り、中学生の数学の場合と同じで人に説明をしようと思うと「何で?」という相手の疑問に全て答えるか、疑問の余地のない説明をしなければなりませんから、必然的に自分の理論にも破綻や曖昧さがないより深く確実な理解が可能になるからです。

 

ですので、正解を見て理解をしたら、なぜそれが正解なのかを誰かに説明できるようにシミュレーションをします。

専門用語を調べる

手筋をやっていると先ほど出てきた「ゲタ」とか「シチョウ」、「ユルミシチョウ」、「打って返し」、「鶴の巣籠り」など聞いたこともない囲碁の専門用語が出てきます。

 

これらの専門用語は専門用語辞典のようなもので順に覚えていっても実感がわかないため理解が難しいですが、手筋の問題で言葉が出てきた際にはその実例があるわけですから、その際に調べて問題と照らし合わせれば具体的に理解が可能になります。

 

なので、手筋の問題をやりながら新しい言葉はその都度調べて合わせて覚えて理解をしています。

手筋はわかると気持ちが良い

私は手筋はまだまだ苦手ですが(詰碁に比べて苦手なわけですが、詰碁も得意と言えるほどのレベルではありません)、たまに正解がわかったり、理解出来た時は詰碁以上にその技の凄さに気持ちよさを感じられます。

 

なので、人によっては手筋のほうが楽しいと感じる方も多いのかもしれません。(だから「たのしい手筋」?)

是非、囲碁の上達のために手筋の練習も頑張っていきましょう。

たのしい手筋の問題について

将碁友の会の「たのしい手筋」は以下のページでやることができます。

 

将碁友の会の「たのしい手筋」

 

あるいは、詰碁もやられていらっしゃるのでしたら、入門者のための今日の詰碁ではなく「囲碁上達 今日の詰碁」のページからリンクをたどって行くことも可能です。

囲碁上達 今日の詰碁

今日の詰碁という上のほうの文字の「今」という文字の上に「たのしい手筋」という文字がありますね。

この文字をクリック(またはタップ)をしても「たのしい手筋」のページに行けますから、是非一緒に頑張って手筋も攻略しましょう。

 

また、近日中に手筋を攻略するためのヒントのような話も手筋の攻略法その2としてお伝えしますね。

ほんの少しずつですが、多少は進歩していっているような気もしています。

 

ですが、とある初段の中学生が私にこんなことを言って下さいました。

私が「まだまだぜんぜん上達したとか、強くなったという実感がないんだよね」と言ったとき、

なんとまだ中学1年生の彼の言葉に凄く感銘を受けました。(普段は中学生に勉強法を教える側なんですけどね。笑)

 

彼曰く「強くなったという実感なんて必要ないよ」と。

 

要するに私はプロを目指しているわけではないので、「楽しく学んで楽しく対局をしていれば自然と強くなれるから、実感を求めるよりも楽しむほうが良いんじゃない?」という意味です。

 

なるほど。仰る通り!

 

プロ棋士の場合は強くなる実感も伴えば自信につながり、それが勝敗に大きく影響するかもしれませんが、素人の場合はまず楽しむことのほうが重要なのでしょう。

 

逆に実感を求めると心に余裕がなくなるかもしれませんし、急がば回れの良い例かもしれませんね。

中学生のありがたい言葉に凄く納得しました。

ありがとうございました! という感謝の気持ちでいっぱいです。